留学生の声第31回:白 莉佳さん

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    Q1 留学の期間は

    2013年9月~2017年6月卒業見込
    上海交通大学 閔行キャンパス 薬学院4年在学中

    Q2 上海に来たきっかけは

    父の仕事の関係で小学校3年生の時に上海へ来ました。

    Q3 その後の進路は

    上海日本人小学校、上海日本人中学校と進学し、中学卒業と同時に上海市上海中学国際部9年生(後期)に編入学しました。
    最初は、日本の大学を目指して受験塾にも通いました。自分の学習計画では、おぼろげながら、国際部での約3年間で英語と中国語がある程度納得できる範囲出来るようになるとタカをくくっていたのです。それが叶わず・・・国際部に編入当初は英語での授業についていけずに、泣きながら宿題をしていました。今振り返っても結構辛かったです。それで、まだまだ英語力も中国語力も不十分だと思い、最終学年12年生の前期に上海で大学に進学する事を決断しました。

    Q4 学校選びは

    もともと理系が得意な方だったので、理系が有名な交通大学を候補に上げていました。学部は興味のある方向で、年齢も関係なく世界のどこにいても役立つのではないかと考え薬学院を選びました。エントリーはパソコンでしました。交通大学の留学生試験は4月。英語・中国語・数学・物理・化学が中国語で出題されます。100名前後が3教室に分かれ、約300人が一斉に試験を受けました。

    実は、国際部の学校推薦で既に1月に一校、上海外国語大学メディア学部に合格していました。多分その安心感もあったと思いますが、緊張せず試験に望めました。面接試験がなかったのも幸いでした。

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    Q5 留学環境は

    家族は市内に住んでいましたが、1年生~3年生まで寮生活をしていました。もちろん、勉強が大変なのもありましたが、闵行区にある交通大学から市内までは片道軽く1時間半は掛かるので、週末のみ自宅に戻っていました。

    留学生寮は二人部屋で2年間は韓国人、1年間日本人と一緒でした。同じフロアーにA,B,C区があり、それぞれ3部屋ずつ、トイレ2つとシャワーを6人でシェアして使っていました。洗濯機は1階にありましたが、私は週末金曜日の夜に自宅へ帰り、日曜日の夜に大学の寮に戻る生活をしていたので、洗濯物はいつもまとめて自宅でしていましたね。
    4年生からは授業も減り、留学生の友人達もほとんど寮を出たので、私も現在は自宅通学です。でもまだ週2日ある朝8時からの授業に出席するには、自宅を6時半に出なければ遅刻なんです!

    Q6 放課後の生活は

    1,2年生の頃は授業が夜8時過ぎまであったりしたので、少し友達とおしゃべりをして宿題をしたら、もう寝なきゃ、、という生活でした(笑)

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    3年生になっても、とにかく平日は学校内ですべてが完結していました。時間に余裕がある時には、校内の施設にあるボーリング場やカラオケルームを利用したりします。新着映画を学生価格で上映したりもします。新しくなった図書館で調べ物をしたり、お気に入りのカフェで宿題をしたり・・・敷地内に7個所ある食堂を巡るのも楽しみのひとつでした。それぞれ特徴あるメニューで、全食堂内容が違います。学生証にお金をチャージして使います。安くて美味しいので結構飽きないんですよ。

    今自宅通学になり、1時間半掛かるので、遅い帰宅後はほとんど何もできないです。週に1,2日だけ日本人の小学生に国語と算数を教えています。

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    Q7 好きな中華料理は

    麻辣湯!

    Q8 お気に入りの場所は

    学校内では光彪楼2Fのカフェです!おしゃべりするにも勉強するにも、とても居心地が良く長居ができ、美味しいコーヒードリンクが安い!
    市内では虹梅路の老外街です。虹梅路近辺は長く住んでいる地域ということもあって、路自体好きですが、老外街のレストラン街は様々な人種が集まり、欧米人も多くいつも賑やかで楽しい雰囲気が好きです。

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    Q9 上海に来て驚いたことは

    小学校3年生で上海に来たばかりの時に、自分たちが住んでいるマンションの敷地が迷子になるほど広かったという印象と、プールがあるという事が衝撃的驚きでした。

    Q10 上海生活で嫌なことは

    パーソナルスペースの極端な狭さが不快なんです・・・並ぶ場面全てで感じるのですが、どうしてこんなにくっついて来るの~(苦笑)って。地下鉄の乗り降り、チケットを買う列、レジで順番を待つ列・・・ごくごく親しい人に許される範囲15cm以内の密接距離にガンガン入って来る。これはどうしても慣れないです。

    Q11 上海生活で嬉しかったことは

    私の学部は、留学生が私とマレーシア人の2人しかおらず、他の全員が中国人学生で、何もかもわからないところだらけでした。そういう時に、誰とはなしに聞くと親切な人が多く、何でも教えてもらえました。実際に話すと優しさが心に染みます。

    Q12 上海にいて学んだことは

    外国人をただ見ているだけでは、もしかしたら嫌な部分だけがイメージとして先行してしまったかもしれないけれど、話すこと喋ることでコミュニケーションがとれ、色々な側面を知ることができるという事がわかりました。

    Q13 留学を考えている方へ

    喋れなくれも喋ろうとすると必ず理解してくれるので、尻込みしないで声を出すことが大事だと思います。中国に来るならコミュニケーションは中国人と。日本人がいない環境を作るのも大切かもしれません。

    Q14 卒業後は

    現在、就活中です。日本の大学と異なり、来年6月が卒業なので、日本での就活とは違った意味で大変ですが、是非日本で就職したいので頑張ります!

    白さんの留学している大学は・・・

    【上海交通大学 閔行キャンパス】
    住所: 上海市東川路800号
    問合せ: iso@sjtu.edu.cn
    URL: http://www.sjtu.edu.cn/

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    莉佳さんは高校から国際部(いわゆるインターナショナルスクール)に編入し、過酷な学習環境だったと容易に想像がつきます。頑張って頑張って頑張った努力家の一面が会話の端々に表れていて大変子気味よかったです!

    広大な敷地面積(330ha)を誇る交通大学闵行校(現在本校)。校内の循環バスは無料で乗り降り自由。中国人学生は4年間、卒業するまで学校内の寮で生活します。何もかも揃っているので、本当に一歩も学校の敷地から出なくて何の不自由もありません!信じ難い環境です!今年は創立120年だそうで様様なイベントもあるようです。

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    上海在住。アート好き*飲む食べる大好き (写真:©Adachi Makoto)

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