留学生の声第4回: 中野綾さん

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生きた中国語を習い、それをすぐに使えてコミュニケーションがとれることにだんだん楽しみを覚えました

1. 滞在は何年何月からどのくらいの期間?

2003年2月から1年間上海へ、その前に2001年8月に湖南省の湖南大学に1ヶ月間の短期留学もしました。

2. こどもの頃の中国のイメージと現在のイメージは?

こどもの頃 : 料理が辛そうで超人がいっぱいいそうな自転車と餃子の国。
現 在 : いろいろな面がありすぎてとても一言では言い表せない国。でも大好きな国。

3. 一番最初の中国との出会いは?

湖南大学への短期留学。もともとアジアに興味を持っていたので、大学では第2外国語で中国語を選択して、そのプログラムで参加しました。当時は中国語もほとんど話せず、本当にただの旅行気分でした。このプログラムには湖南での滞在の他に上海と北京の観光もありました。景観はもちろん、食べ物や話す言葉など、同じ中国なのに3都市でさまざまな違いがあることを見て、中国って奥の深い国だなーと思いました。

4. 中国行きの直接的な契機は?

やっぱり短期留学が一番のきっかけになったと思います。最初は旅行気分でしたが、生きた中国語を習い、それをすぐに使えてコミュニケーションがとれることにだんだん楽しみを覚えました。友達にもたくさん恵まれて、中国に対する興味が一気に増し、また、もっと中国語がうまくなりたいと思うようになりました。そして、短期留学が終わる時、「帰りたくない!」と心から思っている自分がいて、次は絶対に長期留学として中国に戻ってこようと決意しました。

5. 渡航形態は(自費 or 奨学金、語学 or 研究 or 仕事…)?

大学が提携していた湖南大学へ交換留学生として長期留学することもできたのですが、違う地域に行ってみたいと思い、大学を休学し、自費で留学することにしました。大学も自分で探しました。単純に中国語がもっとうまくなりたいと思ったので、漢語進修生を選びました。

6. 渡航準備で苦労したことは(お金や家族の説得などなど)?

自費留学だったのでやっぱりお金です。1年間かけて様々なアルバイトをしまくりました。(でもそれもいい経験になっています。)家族は大賛成で、むしろ羨ましがられるくらいでした。すでに中国に留学していた友人がいていろいろ聞けたので、準備に関してはあんまり苦労しませんでした。

7. 最も好きな中華料理は?

ウイグル料理。トマトやじゃがいもをいっぱい使っていておいしい。なかでも羊肉串は日本に持って帰りたいくらいでした。冬には道端で売っている甘栗や焼き芋をたくさん食べていました。ちなみに中国滞在中おなかを壊したことは1回もありません。

8. 滞在して最も良かったことは?

やはりなんと言ってもいろいろな人と知り合えたこと。中国人はもちろん他の国の人、日本人だって向こうにいる人は一味ちがいます。いろいろな人と話して相手を知り、自分を知ってもらい、視野を広げられたことは本当によかったです。
それと、中国国内をたくさん旅行して、中国のいろいろな面を見られたこと。特に四川省の九寨溝と黄龍は留学前からずっと行きたかったので行けて大満足です。

9. 滞在中最も驚いたり面白かったりしたことは?(クラスで、職場で、家庭で…)

お酒。中国人だけでなく、韓国人やイタリア人など、留学生仲間もみんなお酒好きで、飲む量が半端じゃなかった。お酒もビール、白酒、紹興酒、韓国の焼酎、ワインなどさまざま。もともと飲めないので、向こうではノリで無理をしすぎて何回か気を失いました。
あとは、北京の頤和園の昆明湖に落ちたこと。冬で湖は凍っていて、観光客が凍った部分でスケートやそりなどをして遊んでいたので私も氷の上に立ってみたら、とけかけのところで、片足が全部氷水にぬれてしまって大変でした。

10. 滞在中最も印象が悪かったことは?

日本人の友人と日本語を話しながら買い物していたら、近くにいた中国人は、私たちを中国語がわからないと思ったらしく、中国語で私たちのことをあれこれ話しだしたこと。品定めするような内容だったのでちょっといやだったです。

11. 最後に、これから行く人にメッセージをお願いします。

とにかく「やってみる」こと!「やって後悔」より「やらなくて後悔」の方がより悔やまれると思います。いっぱい話して、いっぱい食べて、いっぱい行動してください。行けばなんとかなるので、今はあれこれ心配せずに気楽に行ってください。どんな経験をしても絶対に行ってよかったと思えると思います。私は本当に行ってよかったと思っています。
個人的希望としては、上海マラソンにぜひ参加してほしい!!

中野さんの留学していた大学は・・・

【華東師範大学】
住所: 上海市中山北路3663号 〒200062
問合せ: 国際中国文化学院
URL: http://www.ecnu.edu.cn/

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