第24回:「好きを仕事に」-永田欣子さん-

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File.24 永田欣子さん
ヨガインストラクター

父親の仕事の都合で中国との縁ができ、2004年から蘇州・上海を生活の拠点にしてきた永田さん。その後、趣味として出会ったヨガを仕事に活動の幅を広げている。「趣味を仕事にする」という、多くの人が憧れるライフスタイルを、多くの人が憧れる海外で手に入れた永田さんは、どのように自分のスタイルを見つけたのだろうか。

「2007年9月、アメリカのヨガ協会認定の先生が教えるティーチャーズ・トレーニングに通いました。誰かに教えたいというより、もっとヨガについて知りたいという気持ちでした。3カ月200時間のコースで、哲学、思想、歴史、教授法などをみっちり学びました。クラスは心身共にハードでしたが、先生のヨガを伝えようとする真摯な姿勢や、多国籍なクラスメートの交流が楽しくて、毎日夢中でした」
コースが終わると、さっそく友人たちからのラブコールでプライベートレッスンを開くことに。永田さんは、ヨガの良さを知ってもらいたいという一心で、仕事とレッスンを両立させることにした。
「ここからがスタートだと思いました。コースを修了しただけでは、習ったものを自分の中で消化できない。先生も『教えてこそ学べるものだから、始めなさい』と背中を押してくれました」

2008年、両親が上海から蘇州へ。永田さんも仕事を辞め、蘇州でヨガを教え始めた。
「蘇州では知り合い中心のレッスンでした。上海でもやりたいけど、一人で何から始めたらいいのか分からない。そんなとき、友人が秘書として上海クラスの立ち上げを手伝ってくれることになったんです」
毎日のように上海へ通い、「秘書」とコンセプトから場所探し、レッスンの内容、値段設定まで話し合う日々。コネも資金も十分とは言えないスタートだったが、不思議と不安はなかったという。
「生徒さんの都合に合わせたスケジュールから、プロのインストラクターとしてオリジナルのレッスンを作り上げていく。形になってきたという武者震いというのか、とにかく必死で、不安になる余裕なんてなかったですね」
そうして同じ年の8月、「Yokko’s Zen Yoga Studio」としてカフェとのコラボ企画「カフェヨガ」「メンズヨガ」クラスがスタートした。

この頃から、ワークショップやイベント、セミナーやコラボ企画にも多く参加した。
「ワークショップで知り合ったピラティス・インストラクターのASAMIさんやヨガ・インストラクターのYOKOさんと3人で定期的に勉強会をしたり、日本で陰ヨガのトレーニングクラスに参加して、理想のインストラクターに出会ったり、良い刺激がたくさんありました。私もあの先生のように、愛に満たされる空間をヨガで作っていきたい。世界が広がるって、こういう感じかなと」
そしてその出会いが、永田さんを新たな世界へと導くことになる。ピラティス・インストラクターのASAMIさんと共同で、スタジオを開くことになったのだ。
「2010年7月から古北エリアにあるスタジオで、レッスンを始めました。コラボ企画だけでなく、純粋にヨガだけを教えたいという気持ちで、自分自身がヨガと改めて向き合うタイミングにもなった気がします」

レッスン以外にも他の先生のクラスに参加したり、一人でもヨガの時間を作るという永田さんの毎日は、ヨガで始まり、ヨガで終わる。それでも、ヨガを嫌いになったことは一度もないという。
「スタジオを始めるとき、自分はヨガを通して何を伝えたいのかなとすごく考えたんです。ヨガは、ポーズをキレイにきめることが大事だというイメージがありますが、私は自分を見つめる時間、マッサージしてあげる時間だと思うんです。インストラクターも、ガイドのように、生徒さんがヨガを生活に取り入れたり、リラックスできるお手伝いをする役割だと思います。上海は特に、陽のエネルギーに溢れる場所。常に興奮した状態だと感じるので、自分を落ちつけて見つめるバランスをとるお手伝いができたら嬉しいですね」

多くの人が夢を抱いて訪れ、また多くの人がそれぞれの理由で去っていく上海で、ただ真摯に自分と、ヨガと向き合い続けた永田さん。そのひたむきな情熱が、永田さんの自分スタイルを実現させるカギなのだろう。


永田欣子さんインタビュー(2007年):
http://www.shanghai-station.com/jokpd0mkl-121/#_121

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