1996年12月オープンから20年続く湖南料理店!:久久滴水洞

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    中国八大料理のひとつ。多くの外国誌に掲載され数々の賞も受賞している有名店。
    上海市内に2店舗あり、地元の人から観光客、そして私たち日本人(開店して10年は6割方、日本人のお客さまだったそう)、でも現在はそれ以上に欧米人のお客さまが増え、幅広い客層に愛されてるお店なのです。

    湖南料理といえば辛いの代名詞。ただ辛いだけではなく、辛味と酸味が効いた「酸辣(Suān là)」激辛料理として知られていますが、本当はそれだけではないのです。
    例えば、「蒸水蛋(Zhēng shuǐ dàn:茶碗蒸し)」「粉蒸肉(Fěnzhēngròu:蒸し豚の粽風)」「珍珠肉丸(Zhēnzhū ròu wán:糯米で包んだ肉団子)」etc.

    私の大好きな絶品スペアリブも、香辛料は効いていても辛くないのですよー。オーナーさん曰く「田舎料理だからね。勿論辛くない料理もあるんですよ。子供も食べれないとね。」と。ですよね!それとオーナーさん自身がご自分で食べている時に考え出したメニューもあるんです。
    「酸豆角肉泥(Suān dòujiǎo ròu ní:酸味インゲンと挽肉炒め)」が食べきれなくて余ってしまったのを見て、ふと思いついちゃったのがチャーハン。ご自身の好きな一品をもっと美味しくしてしまいました!オリジナルなメニューなので、その名も「滴水洞炒飯」。最高です♪

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    他にもお店にまつわる逸話を少し。
    2軒あるうちの茂名南路店では、ある時期1カ月でビールが640ケースも出たそうです!1ケース20本だから12,800本!なんと1日426本!

    オーナーさんは「飲みながらおつまみとして食べてもらうには、味が濃いうちの料理は丁度良いのでしょう。」と笑っておっしゃっていました。それと6年前にはオーストラリア南部のワイナリーの女性オーナーが熱心に何度もお店に通ってくれ、辛い料理と合い、料理の味もワインの味も生かすワインを置くことに。それからこの「DBワイン」が上海に広まったそうです。

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    私は今回伺った東平路のお店の趣ある佇まいが好きです。この路は短い通りなのですが、衡山路側には蒋介石氏が結婚式を挙げた由緒ある建物。岳阳路側にはその当時の財務大臣の家。
    そして当の久久滴水洞は、蒋介石氏に使えていた従業員の食堂。想像すると凄い光景ですよね。

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    でも残念ながら、このような地域なので2年後には賃貸契約が解除され政府に返さなければならない事が決定しているそうです。きっとあなたを虜にする湖南料理!時代に思いを馳せながら舌づつみを打つ・・・これぞ上海!今のうちに十分味わって下さいませ。

    今後のオーナーさんの夢は日本に出店すること。高級料理ではない庶民的な湖南料理を広めたいそうです。日本の居酒屋のような 大テーブルを中心にワイワイうるさいくらいのお店が理想だとおっしゃってました。期待しちゃいます!

    久久滴水洞

    茂名店
    茂名南路56号2楼(長楽路口)
    021-6253-2689/6218-1476
    11:00-23:00

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    東平店
    東平路5号2座(衡山路口)
    021-6415-9448
    10:00-22:00

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    上海在住。アート好き*飲む食べる大好き (写真:©Adachi Makoto)

    1コメント

    1. 初めまして!
      前日まで上海に住んでいた者です。
      こちらの記事を拝見し、ご連絡させて頂きました。
      滴水洞について、教えて頂きたいことがありますので、もし宜しければメールにて返信いただけませんでしょうか?
      宜しくお願い致します!

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