留学の心得

1.目的意識を明確に。

中国が好き、上海に住んでみたい、中国の歴史に関心がある、中国語を学びたい…などなど、留学のモチベーションはさまざま。ただし具体的に留学を決めるには、目的意識を明確にする必要があります。なぜなら、留学の目的によって留学先や留学形態が違ってくるからです。3~4週間程度の短期留学、1年間の語学留学、4年制大学・大学院への留学など、留学のかたちは多様です。ぜひ自分の目的に合わせた留学計画を立ててください。

2.大学の所在地は意外に重要。

大学所在地は、留学中のライフスタイルを決める重要なポイント。留学先を決めるのに大学のネームバリューを重視するひともいますが、入学試験のない語学留学では大学の知名度は重要ではありません。たとえば交通大学は理系大学ですが、徐家匯という都会の一等地にあり、語学プログラムも充実しています。逆に復旦大学は世界的に名の知られた一流大学で勉強には適した環境ですが、若干中心地から遠いため、上海らしい都市生活も楽しみたい語学留学生には不向きだと思います。留学先の選定には、ぜひ大学の所在地を考慮にいれて、後悔のない選択をしてください。

3.余裕を持った留学資金計画を。

「留学したい! でも資金が…」というひとに優しいのが中国留学。いま中国で日本人留学生が増加している背景には、学費や生活費が安いといった魅力もあるのでしょう。ただし、いくら欧米と比べて格安とはいえ、甘い資金計画は禁物です。上海では物価も年々上昇していますし、外国生活は意外に出費もかさみます。いざというときに「お金がない!」ということにならないよう、余裕をもった留学資金計画を立てましょう。

4.柔軟な態度でとけこもう。

中国生活は、思い通りにならないことの連続です。日本での「お客様は神様です」感覚は海外では通用しません。あるサービスを提供する側とそれを購入する側はあくまで対等な立場にあると考えておいたほうが良いでしょう。留学での事務処理や日々の生活などでイライラすることもあるかと思いますが(実際わたしもそうでした…)、それで中国を嫌いになってしまっては苦い思い出しか残りません。できるだけ柔軟な態度で「中国的やり方」を楽しんでみてください。

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