「上海情報ステーション」ウェブサイトをご利用いただきありがとうございます。
私たち上海情報ステーションはウェブによる留学情報サイトとして、2005年7月に産声を上げました。
今日はそのいきさつについておはなしし、私たちが何を目的にこのような情報提供活動を行っているかお話ししたいと思います。
サイト構築当時、中国の留学情報を留学生視点で紹介しているものは記憶の限りでは1つしかありませんでした。日本の留学希望者の間では他に情報源が少ないので、よく参考されたサイトとなってました。しかしながら実際に留学に行ってみると様々な事実を知らされます。
曰く、健康診断が必要なかった。
曰く、業者に支払った留学費用が授業料のうん十倍だった。
曰く、クラスメートは個人で申し込んで、アパートで暮らしていた。
私たちが感じたのは一面では「情報の不足」なのですが、もうひとつなんとも違和感を覚える「情報のギャップ」でした。
インターネット上の掲示板、情報ツールとして認知度を高めはじめた個人ブログなど電子的な手段によって、留学生の暮らしぶりはかなりの程度紹介されていました。しかしそれは口コミ的な範囲にとどまってました。留学生の持っている情報を集約して「中国留学を希望する人に伝えたい」。そんな気持ちから当時華東師範大学に留学中のメンバーを中心にWEBサイトを作ることにしました。
前置きが長くなりましたが、そこで伝えたかったこと。それは
「中国留学は敷居が低い」
ということです。レベルが低いという意味ではありませんよ。だれにでも門戸を開いているという意味です。
たとえば漢語進修生(かんごしんゅうせい)の制度があります。誤解を恐れずに言えば誰でも留学に来てくださいという制度です(※1)。
わかりやすくその制度だけでも紹介したいという気持ちで始めたのですが、もちろんそれは上海での暮らしが楽しいものだったからです。多くの人に経験してほしい。それが私たちの願いでした。
さて、在上海留学生の伝えたいことをそのまま掲載したページですが、おかげさまで検索サイトGoogleで「上海 留学」では1位にランクされるサイトとなりました。その思いを継続しようと私たちは2007年にNPO法人の資格を取得しました。そして「上海で学ぶ+上海で暮らす」という視点からの情報提供を行っています。
※1 多くの中国の大学では本科とは別に「外国人向け中国語のクラス」を併設しています。
企業駐在員から、大学生まで幅広く受け入れています。
2009年6月
NPO法人上海情報ステーション代表
仲島 尚