中国でのおむつ販売価格と転売の利益

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おむつ二箱限定販売の理由」の記事で書いたような状況を受けて、2015年12月に中国北京市の朝陽区にある凱徳モールというアウトレットにあるベビザラスでオムツの市場調査をしてきました。

サイズ問わず一袋158元から178元で販売していました。日本円にして3160円から3560円でした。これが日本での爆買いの原動力でした。以下、ちょっと長いですが少し計算してみます。

日本のアカチャンホンポの安売りなら二袋入りで2400円ほどです。一袋1200円とすると中国の一般小売価格は2.5倍から3倍高い計算になります。中国のネット販売サイト大手「天猫」だとこれが95元から128元で売られています。なので一般小売価格より50-60元ほど安い計算になります。それでも日本円にして1900円から2560円なので、日本より1.7倍から2.1倍は高い勘定になります。

天猫サイトで売られているおむつ
天猫サイトで売られているおむつ

前回、日本でオムツを爆買している中国人グループを調査したとき、二個入り一箱に500円の手間賃をのっけていることを書きました。一個当たり250円の購入コストがかかっていることになります。頭のいいブローカーなら、購入アルバイトのおっちゃん、おばちゃんの滞在先を手配してあげて、宿代も回収するでしょうから、実際にはもっとコストが安くなると思います。とはいえ輸送コスト抜きで考え、一番安い価格で販売していたら、一個あたり450円儲かり、高い価格で販売している場合は1110円儲かることになります。一サイズ2263個売りさばいている安売りネット店舗の場合、1,018,350円の粗利があります。メリーズはテープタイプで新生児用、Sサイズ、Mサイズ、Lサイズの4タイプがあり、パンツタイプでも4タイプあります。

もし仮にですが、8タイプで同じように売れていた場合、安売り店舗は1ヶ月で800万円ほどの利益があることになります。勿論、全てのサイズで同じように売れるわけではないでしょうから、もっと利益は少ないでしょう。あるいは、天猫以外にもネット店舗を出していれば、下手をすればもっと大規模に儲けている可能性も十分あります。

こんなボロい商売、リアル店舗の正規品価格が下がらない限り絶対に無くなりませんね。でもネット販売も完全に飽和状態。いずれ淘汰されていくでしょう。。。この転売ビジネス、良いのか悪いのか。。。いまの日中関係の一端を垣間見ました。

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2002年9月から2003年5月まで華東師範大学留学。 2005年9月に日本の某私立大学大学院を修了。専門は歴史学(中国近現代史)だったはずだが、中国はもちろん日本の政治、経済、軍事、歴史、文化など各分野にも手を出している為、専門分野は混乱中。

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