上海当代芸術博物館 Power Station of Art

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今更ながらの掲載で、皆さま方が既にご存知と承知の上でのご紹介~(笑)
前置きうるさい・・・ Σ( ̄□ ̄;)
で、本題。ここは私が、オープン当初から3ヶ月に1回は通っているお気に入りの場所です。

上海当代芸術博物館は、2010年上海世界博覧会・上海万博の城市未来館旧跡地に、中国大陸初、政府主催の公立コンテンポラリーアート(当代芸術/現代美術)博物館として、2012年10月1日にオープンしました。シンボリックな高い煙突がサインのデザインにもなっており、1897年に建てられた元火力発電所をリノベーションした、かなりの大型ミュージアムです。展覧会、コレクション、研究、交流、体験、教育・・・様々な活動が繰り広げられています。昨年、11月11日~3月12日まで開催されていた第11回上海ビエンナーレ(上海双年展)もここに場所を移してから一層規模の大きい展覧会になったと思います。

今回訪れた際に開催されていた企画展は、5月28日までの「AN HERMES EXHIBITION」あの高級ブランドエルメスの展示、『WANDERLAND』でした。(中国語タイトル 爱马仕 “奇境漫步”展览)
「エルメス」を生み出したエミール・エルメスが収集した遺品の数々が10のテーマで展開され、ステッキにしつらえた虫眼鏡を持ち歩きつつ隠れた「絵」を見つけながら進む・・・いわゆる高級ブランドにしては、取っ付きやすさが感じられ、キュートで楽しい展示でした~。

そして、現在の主なる展示は、入場した目の前から始まっている「Body Media II(中国語タイトル 身体・媒体 II)」です。(開催は7月30日まで)
こちらの展示、文面で理解するにはあまりにも難しい・・・

例えば、キュレーターのお二人は、「まずPSA(この博物館自身)の工業的な建築空間を“クールボディー”と名付け、現代性の断片として展覧会に取り込みました」と。

「この“クールボディー”が、展示物の熱い言葉と熱い物語を通じて、観衆の身体の中を血の様に移動・循環し、空間・作品・観客が『言行一致』するかどうかを検証したい。この過程の中で我々は、疲れた身体・相対的な身体・移動中の身体・幻の身体等と出会い、身体がどの様に時間の身代わりになるか、身体と仮想生活の中でのアイデンティティーとの関係を討論し身体がどの様に記録され、離れ、改めて校正され編成されるかを体験してほしい。そして今日撮影技術がどの様に私たちの世界に対する感知を変えたのか、そしてその技術で再現された身体がどの様に私たちと真実との関係に影響を与え、ある意味妨害しているのか振り返って考えてみよう」と解説されています。

でも、ただただ観て下さい(笑)
個人個人観て感じたことがすべてだと思うのです。好き嫌いだけで充分だと思うのです(笑)
※追記:「Body Media II(中国語タイトル 身体・媒体 II)」の『II』は同名で2007年に開催された「ボディー・メディア展」の続編という意味です。

それと、日本人建築家伊東豊雄氏の展覧会「ON THE STREAM(中国語タイトル 伊东丰雄 曲水流思)」が開催されています。(開催は7月23日まで)
タイトル通り、70年代から46年間のプロジェクトの軌跡を水の流れを表すような展示の手法で表現しており、年代を追いながらの展示にすごく合っていて、建築にあまり興味がない方にもわかりやすく見やすいと思いました。この博物館では、比較的多くの日本人建築家の展示が開催されていると感じます。日本ではなかなかこの規模での展覧会は会場がないかも・・・。

最後に、入場料のことですが、もしかしてコレはあまり知られていないのかな~と。
元々20元という、この規模にして破格の安さの入場料ですが、毎週火曜日は無料なのです!
平日火曜日にお時間があればゆったりストレスフリーで展示が堪能できますよ!
*文中キュレーターお二人の解説翻訳協力: 佑佳

上海当代芸術博物館 Power Station of Art

住所:上海市黄浦区花園港路200号
電話番号:021-3110-8550
月曜定休
www.powerstationofart.org

上海市黄浦区花園港路200号
【私の行き方】

地下鉄西藏南路站から徒歩12-3分
①地下鉄4号線8号線西藏南路站2口を出る
②中山南路を右(東)に歩き保屯路で右折れ
③保屯路の左側を歩き「城市最佳实践区」の看板から 法国罗阿大区展馆フレンチ料理学校Ecole Institut Paul Bocuseの裏手を歩き(以前はレストラも営業していて美味しかったのです!)レストラン施設や設計会社などの建物を見つつ敷地内を縦断
④半淞园路を渡り「世博创意秀场 EXPOI-PAVILION」を通り抜けた先にそびえ立つ博物館が現れます。

散歩道として最適です!この日は、法国罗阿大区展馆の裏手の花壇で、良く手入れされた薔薇が咲き誇っていました。

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上海在住。アート好き*飲む食べる大好き (写真:©Adachi Makoto)

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