留学生の声第9回:芝田 達哉 さん

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出会いが出会いを呼ぶ。そのすべてを大切にしたいから

1. 滞在は何年何月からどのくらいの期間?

2002.2-2002.6
2003.2-2004.1
2004.2-就学中(2007.3)

2. こどもの頃の中国のイメージと現在のイメージは?

子供の頃は三国志のイメージ。歴史があってとても興味を惹かれる国でした。あとはパンダくらいかな。ベタですけど。現在は表面的なイメージよりも、「人!」のイメージが強いです。といっても一言では言い表せなくて、いい人は底抜けにいい人、悪い人は本当に悪い人、というような極端な印象を受けました。経済が発展中であるせいか、利己主義だったり。人を語らずには中国を語ることは出来ませんね。

3. 一番最初の中国との出会いは?

小学生のとき、ゲームや漫画で「三国志」にはまったときでしょうか。「国を良くする」という理念を持ち、突き進む男らしさ、またスケールの大きさにあこがれるようになったんです。

4. 中国行きの直接的な契機は?

日本の大学で勉強していた頃、研修生の集団が中国から派遣されてきたんです。
自分の専門が農業だったこともあるんですけど、派遣されてきたのはみな農業の専門家たち。日本語もぺらぺらで、尊敬できる人たちでした。彼らと交流するうちに中国への情熱が再び沸き、上海への留学を勧められたのが直接のきっかけになったんだと思います。その後兄と広州・四川などへ旅行し、中国への留学を決心しました。
その後大学を中退し、まずは1学期分の短期留学、1年分の語学留学を経て、上海財経大学へ入学しました。

5. 渡航形態は(自費 or 奨学金、語学 or 研究 or 仕事…)?

私費留学。国の教育ローン制度を利用して留学しています。

6. 渡航準備で苦労したことは(お金や家族の説得などなど)?

特にありませんが、金銭面でしょうか。

7. 最も好きな中華料理は?

酸辣湯と香菜。特に、彼女の作る酸辣湯は黒酢が入っていてとっても美味しいんです。まあ、彼女の手料理は何でも好きなんですけど。

8. 滞在して最も良かったことは?

何といっても人との出会いでしょうね。日本ではありえない出会いをたくさん経験してきました。ここでは年齢・職業に関わらずいろんな人と知り合える気がします。あとは、自分の行動次第で可能性が広がること。実は、学生をしながら演歌歌手を目指しているんですが、そもそものきっかけは何と求人広告なんです。イベント会社の広告で、「演歌歌手・POP歌手募集」という求人があったのでこれだと思い応募したら採用され、今やお笑い芸人さんの前座やイベントなどでこぶしを利かせて歌っています。活動を通じてさらなる出会いがあるし、向いていたのかもしれませんね。

9. 滞在中最も驚いたり面白かったりしたことは?(クラスで、職場で、家庭で…)

上海には野生動物園というちょっとしたサファリ・パークのような動物園があるんですが、そこでは客は普通のバスで移動するんです。それでびっくりしていたら、バスには檻に入った活きた鶏が売られていました。なぜ・・?と思っていたらライオンのエリアでそれを買った客がなんとバスの外に放り投げているんです。まさに「生命の現場」。中国のたくましさの根源を見たような気がしました。

10. 滞在中最も印象が悪かったことは?

今度は上海動物園にて。「百齢(ペット)」という犬やヤマアラシのいるコーナーがあるんですが、そこで若い男の子がヤマアラシに向かってポテトチップスのカンをいきなり投げつけたんです。そして聞こえてきたのが「ささるかな?」という中国語!衝撃的でした。また、りんごを食べながらサルを観ていた親子が食べかすを口から出してサルにあげていたのにも驚きました。そして、それを食べたサルにも・・・百齢(ペット)コーナーは、今はガラス張りになったようです。

11. 最後に、これから行く人にメッセージをお願いします。

今まで述べてきたように、中国での生活は異文化・習慣との衝突の連続です。凝縮された生活の中で、日本人同士の付き合いも増えるでしょう。ただ、やはり中国に来ただけでは語学は習得できないということだと思います。自分は、自分の可能性を試したくて中国にやってきました。その中ですべての出会いを大切にしながらも、自分で切り開いていくことが大切なんだと思います。
ちなみに「大阪達哉」という芸名で活動していますので、これからもよろしくおねがいします!!

芝田さんの留学していた大学は・・・

【上海財経大学】
住所: 上海市中山北一路369号 〒200083
問合せ: 留学生部
URL: http://www.shufe.edu.cn/

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宮城県生まれ。 国際基督教大学教養学部卒業。2004年より上海戯劇学院に留学。 その後、上海にて映像制作の仕事に関わる。現在は東京で、コーディネーターときどきウェブ、イベント制作を担当しています。

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