「温時泉光」ができるまで~シネハン編

    0
    1965

    5月下旬 制作準備スタート

    6月15~17日 シネハン

    展望台、ロープウェイ、つつじ吊橋、鹿の湯など。
    あいにくの天気で、ロープウェイは霧の中。登山口も真っ白。幻境気分を味わう。
    バスの本数の少なさとその値段にちょっと驚く。
    あちこち移動が多いなら、次回はレンタカーを活用しようと思う。

    那須フィルム・コミッションの方などと初めての顔合わせ。
    地元の方に南ケ丘牧場を案内してもらい、小学校の頃に寄り道していた話などを伺う。

    そこで南ヶ丘牧場の開拓者・岡部勇雄氏の人生が綴られた本『大興安嶺の落日』(水上七雄 編著)に出会う。満州鏡泊学園卒業後、満州での牧場建設、そして終戦後の死線を越えた家族での引き上げ。南ヶ丘牧場は、壮大な人生の末に思いを込めて開拓された牧場であり、ここで秋に作品が上映されることに気持ちが引き締まる。
    (その後、撮影でも大変お世話になりました。)

    7、8月 シナリオ(日中)書き、スタッフ・キャストの声掛け

    これまでの縁がつながりながら、那須・紹興のスタッフ・キャストが決定してゆく。感謝。

    映画を作るということは、映画の中を流れる時間を切り取る作業でありながら、自分の周りを流れていった時間や縁をふりかえり再確認するような過程であるとも感じる。

    前の記事2015東京・中国映画週間
    次の記事「温時泉光」ができるまで~キャスティング編
    神奈川県生まれ。牛心オーナー。 青山学院大学文学部卒業。北京電影学院留学を経て、2002年より、中国・上海のテレビ制作会社に勤務し、日本文化や流行を現地で発信する仕事にたずさわる。

    返事を書く

    あなたのコメントを入力してください。
    ここにあなたの名前を入力してください