お茶をめぐる旅:中国雲南省3~プーアル茶の旅後半

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今回、絶対に行こうと決めていたのが、易武山です。

易武山は旧六大茶山のひとつで、その昔、まさにこの地から「茶のシルクロード」と呼ばれる「茶馬古道」を通ってプーアル茶がはるか遠くまで運ばれていたのです。

景洪から車で片道3時間ほどかかる、えらい山奥にあるということと、今は特に栄えてもいないことで、引き続きお世話になっている運ちゃんは「なんでそんなところ行くんだよ」と猛反対。

それでもわたしの熱意(と、お金?)に負けてしぶしぶ承諾(笑)。日程の都合上、朝の5時半にホテルを出発してくれたのでした。ナイスガイだったな~。

寝不足でうとうととしながらたまに目を開けると、まだうす暗く険しい山道(しかもすごい霧!)を運ちゃんが素晴らしいドライビングテクニックで攻めてましたが、正直怖かった・・。

そのうち夜が明けて、茶畑が広がる山の上で、すごくきれいな朝日です。
途中、少数民族らしいおばあちゃんに道を聞きながら、なんとか8時に到着しました。

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易武古鎮(鎮は村のような意味です)は、今は本当に何もないところでした。
だけど昔北京まで続いていたその石畳には、ところどころにまだ馬の蹄の跡が見受けられました。

とてものどかな、小さな村ですが、あちらこちらのお宅で茶葉を干す作業が行われていました。
ただ、石畳は開発によりだいぶ破壊されてしまったようで、残念です。

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町から少し山道を登ると、一面お茶畑です。

お茶を摘みに行く人たちを発見したので、ついて行って茶葉でも摘ませてもらおう、と追いかけましたがいつまでたってもひたすら山を登って行く様子なので、20分ほどであきらめました。健脚だ~。

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易武の町です。
分かりにくいところにありましたが、茶馬古道の石碑も発見しました。

わたしたちが熱心に写真を撮るのを見て、運ちゃんは、「中国もこういう場所をもっと保護すべきだね」とつぶやきました。あんなに反対してたのに・・みんながそういう気持ちになれば、きっとそういう日も来るさ。

この後、町に降りて、お茶屋さんで飲ませてもらった100年ほどの古樹茶がまた衝撃の美味でした。

プーアル茶にはいわゆる「生茶」と「熟茶」があり、わたしたちが一般的に知っているのは「熟茶」です。
「生茶」は自然に発酵させたお茶で、年数が経てば経つほどおいしくなることに気付いた人々が、その熟した風味を作り出そうとカビを使って人工的に発酵させたのが「熟茶」です。

どちらもいいものは美味しいのですが、この辺りの人は「生茶」しか生産しておらず、「熟茶」はちょっと邪道扱い。わたしも以前から「生茶」派ですが、今回の旅でますますその虜に。

「生茶」はなかなか手に入りにくいので、そのうちお茶会で企画したいと思います。
今回は旧六大茶山のうちの2つしか訪れることができませんでしたが、機会があれば新六大茶山にも行ってみたいです。

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大阪府生まれ。 大阪外国語大学(現・大阪大学外国語学部)卒業。 1998年北京広播学院、2004年上海戯劇学院に留学。 その後、上海にて3年間のOL生活を経て2007年に日本帰国。

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