留学生の声第6回: 丸田 絵美子 さん

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行き先は正直どこでも良かった。 社会人の先輩に 「帰国後仕事につなげたいなら上海が面白いんじゃない?」って言われたのがきっかけかな

1. 滞在は何年何月からどのくらいの期間?

2003.8~2004.7

2. こどもの頃の中国のイメージと現在のイメージは?

こどもの頃はジャッキー・チェンのイメージかな。カンフーに竹の足場。それにキョンシーのイメージもあった。チャイナ服に帽子、漢字がたくさん書かれたお札。映画の中でしか中国を考えてなかったのかな。
今はイメージというより現実を見た感じですね。上海留学で感じたことは、日本で言われているように中国が脅威となるのはまだ先かなということ。気品がもう少しあったほうがいいのかな~って思います。でも怖いのは人口の多さ。人が集まったときに何をするか分からない危険性、みたいなのはあるかなって思います。逆に、中年になってもキャッキャッと笑ってバドミントンや凧揚げをしている姿、笑った顔なんかはとてもかわいらし~な。それから、中国映画のスケールの大きさ、美しさ、繊細さ等等もっとたくさん味わいたいです。

3. 一番最初の中国との出会いは?

映画キョンシーかな。笑。ちゃんと自分が現実の中国と出会ったのは高校2年生。
第2外国語で中国語を専攻しました。先生が武漢の女の子との文通のきっかけを与えてくれて以来ずっと文通続けてます。今ではたま~に電子メールやりとりするくらいですが。文通を通して私も自分の目で中国を見たいと思ったし、とても大切な出会いでした。上海留学中には文通開始から7年を経てやっと彼女の実家へ遊びに行くことができ、帰国後には彼女と東京で再会も果たしました。今度はどこで会えるのかな~。

4. 中国行きの直接的な契機は?

大学在学中に絶対海外留学したかったんです。留学したかったらまずは大学に行け!と父親に言われて留学するために大学に入ったようなものなので。笑。でもなんだかんだで留学の機会を掴めなかった。大学4年生、最後のチャンスに行くしかない!と思い留学を決意。でもね、行き先は正直どこでも良かったんです。クリケットをやりにオーストラリアか、ポルトガル語も勉強していたのでポルトガルか、身近な中国か。色々条件を考えた結果、物価の低い中国に決定。お金がかからないほうが現実的に渡航が可能だと思いました。笑。中国語の勉強をしてきたこともあったけど、一番直接的なきっかけは、社会人の先輩に行き先の相談をしたときに「帰国後仕事につなげたいなら上海が面白いんじゃない?」って言われた言葉かな。

5. 渡航形態は(自費 or 奨学金、語学 or 研究 or 仕事…)?

大学の交換留学。

6. 渡航準備で苦労したことは(お金や家族の説得などなど)?

父親の説得ですね。父親がずっと反対してたんです。もう許してもらえないと思ったから勝手に交換留学の試験受けて合格してバンザーイ!って思ったら・・・親の承諾書が必要だって!!え~、そんな・・・きついぜ・・・。承諾書見せてから2週間冷戦状態。承諾書は空欄のままテーブルの上に。最後の最後にサインしてくれましたよ。一度サインしちゃったらね、なんか今度は応援してくれてたみたいで一度上海に遊びに来たときはウキウキしてました。笑。留学させてもらったこと両親に感謝です。

7. 最も好きな中華料理は?

小龍包!!南翔饅頭店の小龍包が大好きです!!それから、蕃茄炒蛋(トマトと卵の炒め物)も大好きです!去年の夏は家で何度も作りました。

8. 滞在して最も良かったことは?

中国を好きになれたこと。そして新しい友達ができたこと。

9. 滞在中最も驚いたり面白かったりしたことは?(クラスで、職場で、家庭で…)

驚いたことは・・・北京旅行中の宿の共同シャワーで、おばさん2人が先に入ってたんですが、なんと2人がカーテンを閉めずにしゃべりながらシャワーを浴びているではないか・・・。外までお湯飛び出てるよ~、てか、おばちゃん絵図らが良くないっしょ!!
あとは、交差点で事故があったみたいで足の先から血を出してる人がいて、早く病院行ったほうがいいんじゃ?って思ったけど当事者たちは事故のことで喧嘩を続けていました。中国人ってすごいな~と思った瞬間。
面白かったことは・・・たくさんあるな~。最後は中国で起こることや中国人の行動が全部ギャグみたいに思えて面白かったです。

10. 滞在中最も印象が悪かったことは?

春節の北京行きの切符を買うのに大雨の中夜中からずっと列に並んでたんだけど・・・ずっと並んでたのに、最後の最後扉が開いた瞬間に周りに中国人に「お前は並んでなかっただろ、列から出ろ。云々。」って滅茶苦茶に言われて列から押し出そうとするんです。「並んでたわよ。あんたは何時からいるのよ?こっちは○時から並んでるのよ。」って言っても聞く耳なし。仕舞には上海語で罵倒し始めるし・・・。絶対、この場所は死守しなければいけない。でも、まだ言葉が未熟で反論が厳しい。交替で並んでいた友達に電話して急いで来てもらって解決してもらいました。この時、中国人に対して最悪の印象を持ちました。

11. 最後に、これから行く人にメッセージをお願いします。

中国、とても面白い国だと思います。私は留学前に中国に行ったことはなかったので全てが初めてでした。途中、大嫌いになった時期もあったけど知人・友人の力を借りてそれを乗り越え後は色んなことが受け入れられるようになり中国が好きになりました。また絶対行きます!!
これから行かれる方、皆さんそれぞれ別の目的があると思います。中国での生活スタイルもそれぞれ。自分なりの楽しみ方を見つけてみてください。自分が持ってるパワーを発揮するにはとてもいい場所だと思います。
イラっとすることもあるとは思うんですが・・・笑、それでも楽しんでください!!

丸田さんの留学していた大学は・・・

【華東師範大学】
住所: 上海市中山北路3663号 〒200062
問合せ: 国際中国文化学院
URL: http://www.ecnu.edu.cn/

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