留学生の声(番外編:上海でインターン)岡田真理さん

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岡田さんのプロフィール:
清華大学 経営管理学 大学院修士1年(2017年9月から2年生)上海のプライマリーリサーチカンパニーで3ヶ月の予定でインターン中。

プライマリーリサーチというお仕事はあまり日本では知られていないかもしれませんが、グローバル企業のための業界リサーチや専門家探し・紹介が主な業務とのこと。
真理さんも日々、日本の様々な業種のエキスパート探しを行っているそうです。

インターンをしている「Third Bridge(高临咨询)」という会社は、イギリス・ロンドンに本社がある外資系企業。ロンドンのほかにニューヨーク、上海、北京、香港、ムンバイに拠点展開していて、日本業務は上海にいる日本チームが担当しているそうです。

インタビューにお邪魔したオフィスは、自然の緑と最先端の快適さがバランスよく構成されていて、とてもフレッシュで活力がありました。
「Best Companies to Work for Greater China(大中华区最佳职场))」に選ばれているそうです。
休憩室には社員が自由に利用できる無料の飲み物やお菓子、軽食、果物が置かれていて、お弁当派のために電子レンジ、冷蔵庫も完備。
ビジネスの新しいアイディアが生まれたり、スタッフ間のコミュニケーションもはかどりそうですね。

真理さんも職場で仕事以外の楽しみとして…
「楽しいことは食べるこなんですけれども、毎回お昼時間にデリバリー(外卖)アプリで何を食べるか決めるのがすごく楽しくて。
デリバリーアプリでは「饿了么」と「美团」がふたつ有名ですが、最近では「饿了么」のサービスの劣化してきているので、カンガルーマークの「美团」がオススメです。
あとは会社にある無料のお菓子や果物もすごく利用しています。バナナとかリンゴとか(笑)」
と話してくれていました。

真理さんのデスクを拝見すると、電動で高さが調節できる最新式。
「気分転換で立って仕事もしています」とのこと。
お隣には韓国チーム。社内もグローバルです。

Q 社内のコミュニケーションは?

「チームのメンバーはみんな日本語がペラペラで、日本のお客さまと話すことが多いので、チームでは日本語で。ほかのチームの人とは中国語や英語で話しています。
中国や韓国などいろいろな国の人と働いているいので、そこで新しいことを勉強するのがとても楽しいです。
ここにいるだけで勉強になります。耳に入ってくる全てが勉強になりますね。
仕事の面だけでなく、中国人の人が週末どんな風に遊ぶのかとか、どんなお店に通ってるとか、いろいろ知ることができるのも楽しいです。」
「中国には住んでいますが、中国の人とだけでなく、留学生など中国在住の外国人と関わることがむしろ多かったりもするので、英語を使ってコミュニケーションする機会も多いですね。
このインターンを見つけたのも、北京では留学生寮に住んでいるのですが、そこで一緒に住んでいた韓国人の友人が紹介してくれて、いまこのオフィスで一緒に働いています。」

Q インターンしてみて大変なことは?

「特に会社がほかの国にもブランチがあって、その人達と一緒に仕事をまわしていく時に、向こうが私にお願いしていることが情報が少なすぎて意思疎通がうまく取れなかったりという難しさがあります。英語で連絡していますが、言葉の問題ではなく、情報共有や意思疎通が難しいと感じることがあります。
いかに自分たちがどういったところにフォーカスして専門家を捜すのかという、お互いに一緒にこれをしようと決めるのが難しいです。」

日本で大学卒業後、1年半外資系企業で働いた経験を持つ真理さん。
日本育ちの日中ハーフで、中国語も堪能。どちらの発音もネイティブです。

Q 日本での就職後、なぜ中国に改めて留学しようと考えたのですか?

「IT企業で働いていたのですが、中国の企業のお客さんが増えて、中国語の通訳をしたりしていましたが、中国の文化を知らないと話題が広げられないと思い、住んでみようと留学を決めました。姉が北京にいるということも大きかったかもしれません。
留学当初は、激ヤセしました。中国の人と一緒に交流・勉強するのは初めてでしたし。
留学したばかりの頃は、中国のクラスメートなにを話してよいのか共通の話題が見つけられず、中国の芸能人やポップカルチャーも全然知らなくて、若者の間で流行ってることなどを言われてもついていけませんでした。それは結構苦労しました。」

Q 中国と日本の両方で働いてみてどうですか?

「いまのところ上海にいるほうが羽を伸ばせて自由快適に働けるというのはありますね。仕事をする上で、全員が日本人で働くとお互いに暗黙の了解でどれくらいの仕事のレベルを要求しているというのがみんな共通の基準がありますが、こっちだときちんと自分で「これくらいのことをいつまでにして」とはっきり明確に言わないと、向こうは同じようなレベルでは仕事をしてくれないのでどっちもどっちかなとは思いますが、今は中国で働くほうが好きです。」

Q 卒業後の夢は?

「まだ何も決めていません。あまり計画性がないのですが、ただ働く上で重視しているのは、働きやすい環境だったり、どういう人が働いているかなどの、会社の雰囲気を重視しているので、これから仕事を探すときにも面接で会社の雰囲気を見て決めていきたいと考えています。ですので日本、中国といった特定の国は考えていません。
ネットワーキングのイベントにも週末参加したりしてみていて、今後興味のある仕事を探していきたいです」

Q これから中国で留学やインターンを考えてる人へのメッセージ

「中国で留学するって結構考えると思うんですね。アメリカやイギリスに留学に行くというい人は周りにいても、中国となると知らないことが多く、ネットにもあまり情報がないので。ためらったりもするかもしれませんが、あまり考えすぎずとりあえず行ってみて欲しいです。
そうしたらきっと楽しいことや魅力的なことがたくさんあります。それは私が保証しますよ。ぜひ来てみて下さい、行動してみて下さい、と伝えたいです。」

とても明るくはっきり自分の意見を話してくれる真理さんの笑顔は、とても魅力的でした。
これからも充実したインターン、留学生活を!

真理さんがインターンで働いている会社は・・・

Third Bridge(高临咨询)
2007年設立後、グローバルに成長を続ける企業。
本社はロンドンにあり、そのほかニューヨーク、上海、北京、香港、ムンバイにブランチがある。
人材募集は、会社サイトにも掲載されることがある。

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神奈川県生まれ。牛心オーナー。 青山学院大学文学部卒業。北京電影学院留学を経て、2002年より、中国・上海のテレビ制作会社に勤務し、日本文化や流行を現地で発信する仕事にたずさわる。

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