Tea Lab Green vol.2:世界のお茶の飲み比べ

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    上海茶話会でお世話になっている茶藝師・ヨウメイさん主催のイベント「Tea Lab Green vol.2~黄色い家の楽しいお茶」にお邪魔してきました。

    中国茶だけでなく、日本茶や世界のお茶を中心に食、音楽、アート、ファッションなど様々な業界のアーティスト、クリエイターのコラボレーションによるワークショップやティータイムを楽しめるというこのイベント。
    シャンステの活動とは関係ないのでは?と思われそうですが、「お茶のある暮らし」を多角的に、実験的に、そして文化的に提案するというこのイベントのコンセプトにこそ、原点を見つめる好機と、新しい発見があったのでご紹介します。

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    この日のために用意されたお茶は中国、タイ、スリランカ、モーリシャスなど世界各地のもの。
    「実験」という名のもとに、ジャムやシロップとお茶を自由に組み合わせてオリジナルブレンドのお茶を楽しめます。パセリとキウイのジャムやルバーブのジャムなどという変わり種もあったりして、それを好きなだけお茶に投入。お茶そのものも美味しいのですが、ジャムを入れることによってほのかな甘みや酸味が加わり、不思議とよりいっそう贅沢な気持ちになれるんですよね。

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    緑茶や中国茶にジャムを入れて飲む行為に、ちょっとした背徳感もありつつ、思いもよらなかった組み合わせを試してみることの大切さに気付かされたように思いました。
    ちなみに、タイのレモングラスのお茶と、パセリのジャムの組み合わせが一番人気だったようです。

    イベントの後半では、静寂と自然をテーマに、バリ島、台湾、日本など世界各地で音楽活動を続ける三昧琴(ざんまいきん)演奏家・YASUHITO ARAIさんによる演奏を聴きながら、台湾のお茶と手作りパイナップルケーキをいただきました。

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    三昧琴という楽器は、チタンで出来たお皿のような形で、これをバチで叩いたりなでたりして演奏するそうです。もうひとつの不思議な形をした楽器は、波紋音と言って、こちらも演奏方法は同じで、鉄で出来ているそうです。演奏されるときは、たいていが即興で、その場の空気や熱を感じ取って音で表現してゆくとのこと。不思議なハーモニーに、癒しという一言では片づけられない力強さを感じました。

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    好きなものを持ち寄って、組み合わせて、新しいものを創りだしたり、独自の視点で提案していく。
    主催者4人の個性が響き合う、ゆるくも骨のある興味深いイベントでした。

    シャンステも、シャンステ目線を忘れずに上海情報をお届けしていきたいと、気持ちを新たにしました。

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    ヨウメイさんの中国茶コラム:
    https://www.shanghai-station.com/cha/
    YASUHITO ARAI HP:
    http://www.samadhibowl.com/
    イエローハウス:
    http://yellowhouse.tokyo/

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    宮城県生まれ。 国際基督教大学教養学部卒業。2004年より上海戯劇学院に留学。 その後、上海にて映像制作の仕事に関わる。現在は東京で、コーディネーターときどきウェブ、イベント制作を担当しています。

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